日本で高麗人参の存在が知られるまで

古くから中国や韓国などで体に有用な効果をもたらすものとして利用されてきた高麗人参は、秦の始皇帝など当時、権力を持っていた位の高い人間以外食すことが出来なかったというほど、大切にされてきました。
老化防止効果、病気予防、滋養強壮、疲労回復など、様々な効果がある高麗人参は、物が少なくお薬もなかった時代に生きる人にとっては、夢のような食材だったのでしょう。

そんな高麗人参がいつ日本で知られるようになったのかというと、奈良時代にはもう日本に届けられていました。
当時、半島にあった渤海という国からの贈答品として聖武天皇に贈られたのが最初といわれています。
日本からはお返しとして銀が送られました。
銀を返礼に贈るという事を考えても、高麗人参の効能がいかに素晴らしいものだったか想像できます。
それからしばらくは高麗人参と銀の交換が継続したといわれています。

日本で歴史上の人物として名高い徳川家康も、この効能にすっかり魅せられた人の一人です。
彼は当時30代、40代で亡くなるのが多かった時代に、実に75歳まで生きたという長命の持ち主です。
この長き時代を生きた背景には高麗人参の効能があったという事かもしれません。
奈良時代から健康のために役立つものとして珍重されてきた高麗人参が、今は手軽にサプリメントなどで利用できるのですから、便利な世の中になりました。